2012年4月15日日曜日

さくら

「石川さんは花見行かないのかな?」と思って家を訪ねてみた。
「せっかく撮影にきてくれたんだから花見に行きましょう…」
そういってくれて近くの公園に愛犬とご夫婦で出かけた。
満開のさくらの下でひと時の普通の時間を過ごす。
無実を訴えつづけて49年。数字だけでもびっくりするが
その日常は想像以上にしんどいと思う。
もちろん無実が晴れない苦しさ、闘い続けるしんどさなど…。
それを支えているのが支援者の暖かい応援だ。
しかし同時にその応援に答えようとする石川さんたちがいる。
例えばゆっくり花見を楽しもうという気持ちにならないのだ。
「申し訳ない…」そんな気持ちが先に立つようだ。
でも我々に決して愚痴をこぼさない。私がそう感じるだけだ。
「おかげさまでゆっくり久しぶりに花見ができました」
もし我々撮影隊が行くことで、
時としてゆっくりとした時間が過ごせるのならばそれはとてもうれしいことだ。
闘う石川さんだけではなく普通の何でもないひと時を撮影していきたい。